さて、私は、年間100人以上の起業家から相談を受けていますが、皆さんが“知りたい”ことはたった一つです。ほとんどの起業家の方が申請前にはこう思っているはずです・・・。
「審査に通過するかどうか?融資してもらえるかどうか?」
その悩み・・・、当然だと思います。さらにこの疑問をもう少し細かくヒアリングしてみると以下の3点に絞られるようです。
1.国民生活金融公庫から開業融資を断られてしまった!
2.無担保・無保証人で融資を受けることができるのか?
3.自己資金はどれくらい必要なのか?
皆さんも同様の疑問をもっていませんか?ここでは、この3つの疑問に対して、私なりの見解をお伝えいたします。
1.国民生活金融公庫から開業融資を断られてしまった!
ご自身で国民生活金融公庫の開業融資を既に申請したけど断られてしまった、という起業家の方からのご相談は非常に多いです。
例えば・・・、
「国民生活金融公庫から開業融資を断れてしまった。どうしてでしょうか?自己資金は十分だったのですが・・・、再審査は可能でしょうか?」
というようなご相談内容ですね。
当たり前のことですが、断れた理由を、きちんと考えて下さい。
融資が断られる理由の多くは、基本的に“あなた”にあります。
総合的に検討してみましょう。事業プランや損益計画の問題か?保全(担保・保証人等)に問題があったのか?あなた自身の資質か?・・・様々な、あるとあらゆることについて検討してください。
再チャレンジですが、これは大いに結構なことです。
私は起業家の皆様に、いつもこのように説明しております。
「もしあなたが、国民生活金融公庫からどうしても融資を受けたいのなら、誰に何と言われようが、何度でも申請すればいいではないですか?!但し、断れた原因・理由を明確にして、それに対する処置を講じた上で、再びチャレンジしてください。ただ単に『お願いします!』では、国民生活金融公庫だって困りますよ」。
あなたが貸して側だったら、そう思いませんか??
2.無担保・無保証人で融資を受けることができるのか?
誰だって、無担保・無保証人で融資を受けたいと思います。もちろん、国民生活金融公庫にも、自治体の制度融資にも、、無担保・無保証人制度はありますので、是非チャレンジしてください。
しかし、申請する前に、「無担保・無保証人」制度について知って欲しいことがあります!
※【無料音声セミナー】ノウハウを音声にて解説しております。
まずは以下をクリックしてください。無担保・無保証人制度の概要がわかります。各機関にリンクしております。
1.新創業融資制度(→国民生活金融公庫にリンク)
※現在、自己資金の要件が1/2から1/3に緩和されています。
音声解説収録時は1/2でした。この点何卒ご理解くださいませ。
2.東京都<創業等支援>創業支援(創業)(→産業労働局にリンク)
3.小企業等経営改善貸付(→東京商工会議所にリンク)
これらのHPを見ていただけると分かると思いますが、簡単には無担保・無保証人で融資をしてくれないということがお分かりになると思います。こういう現実をしっかりと理解して欲しいのです。
1と2を見ていただくと分かりますが、「自己資金」という壁があります。
さらに3は、商工会の“指導”という前提があります。(これは各商工会によって内容に差がありますので、ご注意ください。)
「あー、それくらい知っている」という声が聞こえてきそうですが、しかし、自己資金が100万程しか無いのにもかかわらず、「国金さんから無担保・無保証人で750万円の融資を受けたい」と言う方がたくさんいらっしゃいます。
当然ですが、私だって、無担保・無保証人制度は素晴らしいと思っていますので、基本的にはお勧めしております。しかしながら、全員が無事、「無担保・無保証人融資」を受けられるということではないのです。
3.自己資金はどれくらい必要なのか?
その自己資金ですが、「それでは自己資金がどれくらい必要か?」という疑問を感じている方が多いはずです。基本的には、必要事業資金の1/2を持っているとよいとされています。
これは事実です。1/2ではなくて、あればあるほど審査は有利です。ですから、できる限り、あなたは“貯金”する必要があるのです。自己資金は多ければ多いほどよいのです。だから、今現在お勤めの方は、是非、少しでも多くの自己資金を作ってください。
無担保・無保証人の原則は1/2です(国金の新創業融資は1/3に緩和されています。)。この1/2の自己資金を確認することができなければ、各種の無担保・無保証人制度は活用できないかもしれないのです。つまり、「自己資金が50万円しかないけど、500万円を無担保・無保証人で受けたい」という考えは基本的には無理なんです。
また、同時に「自己資金がない。だけど何とかならないか?裏技を教えて欲しい・・・」というご相談も実に多いです。しかし、自己資金とは、その名の如く、“あなたの(自己の)資金”です。他人がどうにかできる、というものでもありません。
裏技はあるといえばあるのでしょうが、そういう方法は王道ではありません。王道でない申請は、すぐに見破られますし、何かしらスムーズに審査が進まないものです。
確かに対策はありますが、もし、あなたが起業前ならシンプルですが、少しずつ現金を貯金するということが何よりも重要なんです!
「国民生活金融公庫攻略マニュアル」は、これらのような現場叩き上げのノウハウについて、金融の素人であるあなたでも理解できるように平易に執筆しました。(と言うと何やらかっこいいですが、実際のところは、私が元々金融マンではないので、難解な金融の世界のことは分からないです。)
例えばですが、“プライムレート”の意味がわからなくても結構です(笑)。そんな難しい金融用語より、開業融資を成功させるためにはもっと重要な用語や知って欲しいことがたくさんあるのです。
あなたは企業経営者としてプロを目指してください。中小企業金融のプロ・専門家になるわけではありませんよね?
プライムレートがわからなくても困りません。金利がどうやって決まるのか?が分からなくても今は困りません。それより、「据え置き期間」の意味を知らずに申請することがどれだけもったいないことか!?(据え置き期間とは、利息だけの返済だけでよい期間のことを言います。)という現実を知って欲しいのです。
国民生活金融公庫を攻略するのに、裏技はありません。
ご縁のあったあなたには、是非とも“王道”を歩んで欲しいのです。
これを忘れないで下さい・・・。
開業融資の調達は、あなたの起業にとって、単なる通過点であって、ゴールではないのです。本当に重要なのは、あなたが起業家として事業を成功させることです。開業融資で躓いてはもったいないです。
何しろ、開業融資はスムーズに申請を進めて欲しいと思います。そして、ご自身の事業で大いにがんばって成功してください。そして社会に貢献してください。もちろん儲けてください。また何より、
「あなたが自己実現を成功させ、あなたとあなたの家族、そして社会が幸せになることが起業家の最大の目的であり、使命である」
と私は思っています。また、そういう起業家の手助けをするのが私の使命だと肝に銘じています。
「国民生活金融公庫攻略マニュアル」は、素人でも申請するのに必要な知識を5日間で読み込むことができるようにまとめました(もちろん無理やり5日で習得しなくてもいいのです。時間のある方はじっくりと何度でも読み込んでください)。
それでは、次にマニュアルの中身について説明させて下さい。
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